Over The Distance/矢井田 瞳
No.9
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分類:曲 詞:Yaiko 曲:Yaiko 収録:「Candlize」(TOCT-24655 \3,059)
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ファンかどうかっていうと、ファンではないが、ヤイコの曲は好きだ。 女性ボーカルというとR&B全盛というご時世に、「ROCKだ!」と思わせてくれる。いいね、ROCK。やっぱROCKだね。うんうん。 で、そんな話をしつつも今回取り上げるこの曲はスローテンポなんですが。 これが良くてねー。何度聴いても、胸がぎゅっと掴まれるような切なさを感じる。
この曲に出てくる彼は、世界を放浪でもしてるんでしょうか、とにかく今はそばにいない。遠くにいる。多分外国。なにやら事情がありそうな気配もしています。 そして彼が帰ってくるのを待っている主人公。何の約束もなくて、でも他の人を選ぶこともできなくて、待つしかない日々。
何にもいらない あなたに触れたい 行き場を失くした唄が胸に響く <中略> 気が付けばまたここにいる 始まりの場所 ぬくもりの声
うーん。切ない恋をしたことがある人ならば、ぐっとくるのではないでしょうか。思い出の場所なんかに行ってみちゃったりしてね。幸せだった日々を反芻して、余計悲しくなったりして。好きな人がここにいないことを際立たせるだけだからね。 またこの部分のメロディーが泣かせるんだ・・・。 昔「逢いたい」でしたっけ、号泣ソングがありましたが(歌った人忘れた)、あれを彷彿とさせるものがあります。
飛んで行きたい 今すぐ会いたい 自分の耳で愛してるって聞きたいの 信じていたい 守っていきたい 繋がっていたい・・・
これだよこれ!そうなんだよ!(力説) 離れている恋人に訴えたいことなんてこれ以外に何があるの?ものすごくストレートに伝える言葉。何をどう言っても、会いたいものは会いたい。自分をみつめてほしい。愛の言葉を聞いて安心したい。そうすればいつまでも彼の気持ちを信じていられるし、この恋を守っていける。遠く離れていても二人は繋がっていたんだって、信じられる。 でもそれが今はできないから、苦しいんだよね。
思えばずっと、会いたいときに会えない人とばかり恋愛してきたような気がします。 立場であったり仕事であったり距離であったり、相手によって事情は違えど、どの恋愛もすぐに会えない環境にあった。 結婚して何が嬉しかったかっていうと、一緒に遊んだ帰りに同じ場所に帰れることですね。今日が終わっても、離れなくていい。今度いつ会うのか、約束しなくてもいい。彼が遠くに行っていても、待っていれば帰ってくる。会いたいときに会えるわけですよ。これはいいです。嬉しいです。 人によって恋愛の形も違うと思いますが、私にとっては一緒にいるっていうことはすごく大切なことです。
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2003/11/07
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